血の代わりにカネが流れる!? アクション漫画の名手が初めて挑むファンタジー!
『ヨルムンガンド』『デストロ246』などで、武器商人や殺し屋によるアクションを描いてきた高橋慶太郎さん。現在「月刊サンデーGX」(小学館)で連載されている『貧民、聖櫃、大富豪』は、そんな高橋さんが初めて描く“ファンタジー”作品です。
2016年12月発売号よりスタートした本作は、血で血を洗う過去の高橋作品と異なり、血の代わりに“カネ”が流れるファンタジーアクション漫画となっています。
9月19日(火)には待望の第1集が発売! 今回は高橋慶太郎の新境地ともいえる『貧民、聖櫃、大富豪』の内容をご紹介します。
- 貧民、聖櫃、大富豪 1
- 著者:高橋慶太郎
- 発売日:2017年09月
- 発行所:小学館
- 価格:596円(税込)
- ISBNコード:9784091574985
お金で買うのは“戦う手段”!
『貧民、聖櫃、大富豪』のキーワードは、ずばり「裏」と「表」と「カネ」の3つ。さらにかつての大富豪と現代人がタッグを組んで、世界経済の覇権をめぐって争います。
主人公は、高校2年生の信楽聖夜という女の子。漫画家の母をもつ彼女は、厳しい家計状況ながら「お母さんの漫画は面白い」「いつか爆売れする」と信じ、母親の手伝いをしながら勉学に励む毎日を過ごしていました。
しかしある日学校へ向かう途中、彼女は階段から落ち、そのまま異世界空間へ……。そしてそこで、「箱」の御使いを名乗るある人物に出会います。
御使いの名は「アウレリア・デ・メディチ」。彼女はなんと、メディチ家最盛期の当主・ロレンツォの姉だといいます。
頭のいい聖夜は、短いやり取りで自分が異世界に来てしまったこと、史実として残ってはいないものの、彼女がメディチ家の人間であることを把握。そして、今いる世界についてアウレリアに訪ねようとした時、突然大柄な男性とめちゃくちゃデカい騎士に襲われ、戦闘に巻き込まれてしまいます。
攻撃を避けて逃げ回る聖夜。そして攻撃が当たってしまった時、体から血ではなく金貨が流れることを知ります。
相手の戦い方と状況を見ながら、戦闘のルールを次々に理解していく聖夜。この主人公、かなり状況把握能力が高いです。
そして彼女は、攻撃を“買う”ことで雷を放ち、見事敵を退けました。
しかしこの時使ったお金は、実は母親が聖夜の進学のために貯めてくれていたものだったのです。
“表”の世界のお金を、“裏”の世界で使ってしまった聖夜。ここから、自分の未来(お金)を取り戻すための戦いが始まります。
難しい世界設定をすんなり理解させる画力は、さすがの一言!
『貧民、聖櫃、大富豪』には「箱」「アーク」「御使い」など馴染みのない言葉も多く登場するので、ストーリーを理解するのに少し時間がかかるかもしれません。
しかし本作では、文字による設定説明が最小限に押さえられており、絵を見ていくだけでおおよその流れがつかめるようになっています。
迫力ある戦闘シーンも見どころ。『ヨルムンガンド』『デストロ246』が好きで「高橋慶太郎さんがファンタジー漫画を!?」と思っていた方も、きっと楽しめると思います。
第1集発売記念! 描き下ろしペーパー配布中
『貧民、聖櫃、大富豪』第1集は9月19日(火)発売です。これを記念して一部書店では、高橋さんによる描き下ろしペーパーが配布されています。
ペーパーに描かれているのは、主人公・信楽聖夜のイラスト! なくなり次第配布終了となりますので、ぜひお早めに、近くの配布店舗を覗いてみてください。
〉配布店舗はこちら
http://hon-hikidashi.jp/enjoy/35938/
ちなみに『貧民、聖櫃、大富豪』は、第2集が11月17日(金)頃発売予定となっています。頭脳バトルが好きな方には特におすすめの本作、まずは一度試し読みを読んでみてください!!
〉試し読みはこちらから
http://sundaygx.com/sakuhin/sakkaInfo/poorman_ark_billionaire.html