今年6月に発売され、現役東大生による“読書術”として話題になっている『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』。著者の西岡壱誠さんは、「2浪、偏差値35」から東大合格を果たしたという経歴の持ち主です。
“血肉になる読書”をするためのテクニック本であり、受験生時代の経験をとおして得た「勉強法」の真骨頂でもあるという本書。そこにはどんな「読み方」が書かれているのでしょうか？ 編集を担当した東洋経済新報社 出版局編集第2部の桑原哲也さんに、文章を寄せていただきました。
- 「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく東大読書
- 著者：西岡壱誠
- 発売日：2018年06月
- 発行所：東洋経済新報社
- 価格：1,512円（税込）
- ISBNコード：9784492046258
人生を賭けた「東大入試、最後の挑戦」の結晶
このサイトをご覧になっている本好きの皆様なら、正直、「学生に“本の読み方”なんて教えてほしくない」と思われるかもしれません。でも、少しだけ私の話を聞いてください。
本書『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』の著者、西岡壱誠さんは、現在東大3年生。受験生時代、「2浪・偏差値35」という崖っぷちに立たされ、一度は「自殺の一歩手前」まで追い詰められました。
しかし友人の励ましを受け、もう1年だけ東大受験を決意。それまでの勉強のやり方を根本から見直し、独自の「暗記法」「テストのテクニック」などを編み出した結果、奇跡の東大合格を果たしました。その「暗記法」「テストのテクニック」は、『現役東大生が教える「ゲーム式」暗記術』『東大生が教えるずるいテスト術』（共にダイヤモンド社）として出版されています。
今回の著作のトピックは、西岡さんの勉強法の真骨頂。読書を通じて「自分の頭で考える力」を鍛える方法です。東大の入試問題は「基礎知識をどれだけ応用できるか」が問われることが圧倒的に多く、まさに「自分の頭で考える力」なしには太刀打ちできないものだそうです。
多くの方に手にとっていただきたく、西岡さんはあえて本書を「テクニック本」として執筆しました。しかしその内容は「本に向き合い、本と議論し、本を血肉に変えた上で、自分の考えを自分の言葉で発信する」という、「読書の本質」を真正面からとらえた1冊です。
日本の最高学府にも通用した「考える力」を磨く読書術。西岡さんは本書で取り上げた「読み方」を実践した結果、1年で偏差値を35も上げたそうです。皆様の普段の読書にも取り入れられる発見が、きっとあると思います。
＊
東洋経済新報社 出版局編集第2部 桑原哲也
- 「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく東大読書
- 著者：西岡壱誠
- 発売日：2018年06月
- 発行所：東洋経済新報社
- 価格：1,512円（税込）
- ISBNコード：9784492046258
【目次】
はじめに 偏差値35だった僕を変えてくれた「東大読書」PART１ 地頭が良くなる「東大読書」の５ステップ
STEP１ 仮説作りで「読み込む力」が劇的に上がる！
――東大生は「読み始める前」に考える
STEP２ 取材読みで「論理の流れ」がクリアに見える
――東大生は「読者」ではなく「記者」になる
STEP３ 整理読みで難しいことも「一言」で説明できる
――東大生は立ち止まりながら読む
STEP４ 検証読みで「多面的なモノの見方」を身につける
――東大生はカバンに「２冊の本」を入れている
STEP５ 議論読みで本の内容を「ずっと記憶」しておける
――東大生はアウトプットを重視するPART２ 東大流「読むべき本」の探し方
METHOD０ 「得るものが多い本」をどう探すのか
METHOD１ 売れている本・ベストセラーを選ぼう！
METHOD２ 信頼できる人のレコメンデーション
METHOD３ 時代を超えて読み継がれている古典
METHOD４ 今年のマイテーマを決める
METHOD５ 「読まず嫌い」を避ける特別付録 「読む力」と「地頭力」をいっきに鍛える
東大読書／東大選書のポイントを一挙に掲載！おわりに
- 現役東大生が教える 「ゲーム式」暗記術
- 著者：西岡壱誠
- 発売日：2017年04月
- 発行所：ダイヤモンド社
- 価格：1,404円（税込）
- ISBNコード：9784478102343
- 読むだけで点数が上がる！東大生が教えるずるいテスト術
- 著者：西岡壱誠
- 発売日：2017年12月
- 発行所：ダイヤモンド社
- 価格：1,296円（税込）
- ISBNコード：9784478103630
