今年6月には映画も公開された、累計発行部数30万部の人気作『終わった人』。その作者、内館牧子さんの最新刊『すぐ死ぬんだから』が、8月23日(木)に発売されました。
- すぐ死ぬんだから
- 著者:内館牧子
- 発売日:2018年08月
- 発行所:講談社
- 価格:1,674円(税込)
- ISBNコード:9784065125854
年をとったら「見た目ファースト」!?
『終わった人』では、エリートサラリーマンの定年後の第2の人生を描いた内館さん。本作『すぐ死ぬんだから』はそれよりも10歳以上年上の、いわゆる「終活」世代に突入した78歳の女性が主人公になっています。
しかしこの主人公、一般的な78歳とは異なるようで……。
78歳の忍(おし)ハナは夫岩造と東京の麻布で営んでいた酒店を息子雪男に譲り、近所で隠居生活をしている。
年を取ることは退化であり、人間60代以上になったら実年齢に見られない努力をするべきだ、という信条を持つハナは美しさと若さを保っており、岩造は「ハナと結婚してよかった」が口癖の穏やかな男だ。
雪男の妻由美には不満があるが、娘の苺や孫の雅彦やいづみにも囲まれて幸せな余生を過ごしているハナだったが、ある日岩造が倒れたところから、思わぬ人生の変転が待ち受けていた。
あなたはどのように老いていきたいですか?
「すぐ死ぬんだから」というセリフは、高齢者にとって免罪符であり、ひいては「自分で自分を放棄することに繋がる」という内館さん。
本作では、見た目にこだわる「終活」世代の主人公を通して「どのように老いて生きたいか」「品格のある老い方とは何か」を問いかけています。
『終わった人』同様、誰もがいずれ直面する問題について、改めて考えさせられる一冊です。
- すぐ死ぬんだから
- 著者:内館牧子
- 発売日:2018年08月
- 発行所:講談社
- 価格:1,674円(税込)
- ISBNコード:9784065125854
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