今年9月に棚橋弘至さん主演で映画化された「パパわる」シリーズの第3弾『わるものパパのだいだいだーいファン』が、11月23日(金・祝)に発売されました。
『わるものパパのだいだいだーいファン』は、『パパのしごとはわるものです』『パパはわるものチャンピオン』のその後のエピソードを描いた作品です。
前作までで、「父親の仕事が悪役レスラーだった」という事実にショックを受けるも、懸命に戦うパパの姿を見てそれを次第に受け入れていった「ぼく」。
しかし今作では、パパの仕事に関する新たな事実が発覚したことで、再び「ぼく」の心が揺れ動き、前作までで解決していなかったことが浮き彫りになっていきます。
あらすじ
ぼくのパパは、悪者レスラーのゴキブリマスク。
正義の味方のドラゴン・ジョージを痛めつけて、みんなから嫌われてる。
ぼくは、パパを応援してるけど、声には出さない。ときどき、パパがドラゴン・ジョージだったらなあって思う。パパには絶対言えないけど。そんなある日、公園で一人で遊んでいると、正義のレスラー、ドラゴン・ジョージが現れた!
キャッチボールをするうちに、ぼくのパパがゴキブリマスクだと知ったドラゴンは、パパも昔は正義の味方として活躍していたこと、そして、ドラゴンもパパの大々ファンだったことを教えてくれた。
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驚くぼくに、ドラゴン・ジョージは言った。
「だれだって、せいぎのみかたに なるときもあれば、わるものに なるときも あるんだ」
人に嫌われる仕事をしているパパのことを「わからないけど、わかったことにする」と子どもなりに理解したものの、正義のヒーローに憧れる気持ちはそのまま、やっぱり「パパが正義の味方だったらよかったのに」と思わずにはいられない「ぼく」。
しかし今作では、憧れの存在から「自分もいつかはゴキブリマスク2号になるかもしれない」と告げられてしまいます。
悪役レスラーというパパの仕事を「ぼく」はどこまで理解できたのか?
心の葛藤が丁寧に描かれた、読者も「ぼく」と一緒に成長できるような一冊です。
今作から絵を手がけるのは、『わけあって絶滅しました。世界一おもしろい絶滅したいきもの図鑑』の挿絵を担当したサトウマサノリさん。本の帯には、棚橋弘至さんが熱いコメントを寄せています。
- わるものパパのだいだいだーいファン
- 著者:板橋雅弘 サトウマサノリ
- 発売日:2018年11月
- 発行所:岩崎書店
- 価格:1,404円(税込)
- ISBNコード:9784265081608
※対象年齢:3、4歳~小学校低学年
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