2019年、日本で見られる天文現象は?
2019年に日本で見られるもののなかで注目したい天文現象は、1月と12月に起こる2回の「部分日食」(太陽が月によって覆われ、欠けて見える現象)です。
2回とも日本全国で見ることができるそう。このうち1月6日(日)に起こる部分日食は、北海道の稚内で57%、東京でも42%ほどと大きく欠けます。
2回目の部分日食が起こるのは、年末の12月26日(木)。東京では39%、沖縄県那覇市では太陽が47%ほど欠けます。
さらにこの日食は、グアム島やシンガポールでは「金環日食」(月の外側に太陽がはみ出して細い光輪状に見える現象)となるため、多くの天文ファンが観測のために現地を訪れることが予想されています。
また、8月1日(木)の早朝には、東の空の極低空で金星が月に隠される「金星食」が起こります。宇宙の神秘を感じられる天文現象に、ぜひ注目してみてください。
2019年の注目の天文現象
1月4日(金) しぶんぎ座流星群 最良の条件で観測可能
1月6日(日) 部分日食
7月3日(水) 皆既日食が南米で起こる(チリ・アルゼンチン)
8月1日(木) 金星食
12月26日(木) 部分日食(グアム島、シンガポールで金環日食)
もっと詳しい情報が知りたい人には『天文年鑑』がおすすめ
天文現象に関する詳しい情報を知りたいときは、天文データ集『天文年鑑』を読んでみましょう。
その年に起こる天文現象の予報と解説をまとめた一冊で、今回で創刊72年目となるロングセラー本。先日、2019年版が発売されました。
- 天文年鑑 2019年版
- 著者:天文年鑑編集委員会
- 発売日:2018年11月
- 発行所:誠文堂新光社
- 価格:1,080円(税込)
- ISBNコード:9784416718025
2019年版では、2019年に起こる天文現象の予報と解説として、全国8都市における日の出入り・月の出入りの時刻や、毎月の星空、各惑星の動きなどを収録しています。
▼毎月の天文現象と星空
▼日食が見られる時刻や継続時間を詳細に解説
さらに、2018年に発見された彗星や新星、太陽系外惑星の最新報告、超新星発見などの観測結果も巻頭のカラーグラビアでの写真を交え掲載しています。
詳細な情報が網羅されているため、天文ファンなら必ず手に入れたい一冊です。興味のある人はぜひお手に取ってみてくださいね。
- 天文年鑑 2019年版
- 著者:天文年鑑編集委員会
- 発売日:2018年11月
- 発行所:誠文堂新光社
- 価格:1,080円(税込)
- ISBNコード:9784416718025