ギレルモ・デル・トロ最新作「スケアリーストーリーズ 怖い本」公開間近!
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2018年に監督作「シェイプ・オブ・ウォーター」が第90回米アカデミー賞®で作品賞をはじめ計4部門を受賞し、2019年にはハリウッドの殿堂入りも果たしたギレルモ・デル・トロ。
彼がオスカー受賞後、初めて企画・製作し、ストーリー原案を担当した映画「スケアリーストーリーズ 怖い本」が、2月28日(金)より全国で公開されます。
根強い人気を誇る「怪談」に黒船襲来!? アメリカ原産の“怖い話”がついに上陸!
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古くは日本三大怪談(四谷怪談・皿屋敷・牡丹燈籠)から、〈トイレの花子さん〉〈走る二宮金次郎〉などに代表的される「学校の怪談」シリーズ、アニメ化をきっかけに大ヒットを記録した「怪談レストラン」シリーズなど、時代が変わっても定番ジャンルとして確立され、根強い人気を誇る《怖い話》。
近年では、宮部みゆきさんによる『悪い本』、京極夏彦さんがストーリーを手がけた『いるの いないの』などの「怪談えほん」シリーズも話題になりましたね。
〉閲覧は自己責任で……。子ども向けなのに怖すぎる 「怪談えほん」シリーズ
“怖い話”の最大の魅力は、描かれる異世界が日常と地続きにあり、恐怖心と好奇心を同時にくすぐること。しかしその魅力ゆえか、アメリカには「学校図書館で禁書扱いされている本」が存在しているのです。
それこそが、今回の映画の原作となった「スケアリーストーリーズ 怖い本」シリーズ。日本でも1月16日(木)に、表題作を含む29篇を収録した第1弾『いばりんぼうをつかまえた』が発売されました。
- いばりんぼうをつかまえた
- 著者:アルビン・シュワルツ 関麻衣子 カワズミ
- 発売日:2020年01月
- 発行所:岩崎書店
- 価格:990円(税込)
- ISBNコード:9784265860319
コワすぎて「禁書扱い」に! 爆発的ヒットの一方、30年経っても批判が冷めない伝説的存在
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「スケアリーストーリーズ 怖い本」シリーズは、全米各地で語り継がれる怖い話を、作家・ジャーナリストのアルビン・シュワルツがまとめたもの。
全3巻・82話からなる短編集で、1981年にアメリカで第1作が発表されるやたちまち大人気に。しかし、子ども向けの本としては道徳的な結末が少ないことに保護者・教師からの批判が殺到。スティーブン・ガンメルによる挿絵のおどろおどろしさもそれを助長し、当時社会現象となっていた「悪魔崇拝パニック」も相まって全米図書館協会でガイドラインが制定され、蔵書を禁じる学校図書館が続出するまでになりました。
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とはいえ、禁止されるほど気になってしまうのが子どもの常。本の人気はますます高まり、持っている子は仲間たちから羨望の眼差しを浴びていたのだそうです。
こっそり貸し借りしたり、学校の図書館司書が自費で買い込んだりと人々が熱心に求める一方、全米図書館協会が発表する「今年最も批判を受けた図書トップ10」に3度も選ばれるなど(2006年・2008年・2012年)、さまざまな意味で長きにわたり世間の関心を集めました。
発表から約40年経った今でも、ストーリーのランク付けをするファンサイトが存在するなど、多くの人々を魅了しています。
日本では「図書館にも置かれる」
そんな「スケアリーストーリーズ 怖い本」シリーズには、文化の違いはあれど、日本人でも背筋がゾクッとする物語が満載。映画化に携わったギレルモ・デル・トロも「キャンプファイヤーで語りたくなるような物語。聞き手がワクワクしながら恐怖を感じるところが素晴らしい! そして何度聞いてもワクワクは変わらない」と太鼓判を押しています。
2月末の映画公開を前に発売された『いばりんぼうをつかまえた』も売れ行き良好で、amazon売れ筋ランキング【児童書/ホラー・怖い話カテゴリ】では第1位を獲得。読者からも「容赦ないストレートなまでの怖い話だらけ!」「映画のスケアリーストーリーズはこの本に出てくる話になぞらえて、主人公たちがおそろしい目に合うようなので一回読んで見に行くと、より良さそう」といった声が早くもあがっています。
ちなみに日本では、全国の公共図書館・学校図書館にも納本される予定だそうですよ。
映画「スケアリーストーリーズ 怖い本」公開間近! 自ら物語を書く“本”に、運命を握られた少女たち……
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映画「スケアリーストーリーズ 怖い本」(原題:Scary Stories to Tell in the Dark)は、昨年8月に全米公開。「80年代に子ども時代を過ごしたアメリカ人なら誰でも読んだことがある」といわれるほどの伝説的な“怖い本”が映画化されたとあってまたたく間に話題になり、全米初日1位を記録。イギリス、フランス、スペイン、ブラジル、香港、南アフリカなど30以上の国・地域でトップ10に入るなど、世界的な大ヒットとなっています。
プロデュースに名乗りをあげたギレルモ・デル・トロも、若かりし日に「スケアリーストーリーズ 怖い本」に出会い、陶酔した一人。「パシフィック・リム」「シェイプ・オブ・ウォーター」など、その唯一無二の世界観で世界中を虜にする鬼才が、自身のルーツである“怖い本”から、新たな恐怖を紡ぎ出します。
デル・トロは今作の物語を、「ひとりでに物語を書いていく本」を中心に、レトロな60年代のアメリカを舞台として展開することに決め、原作に収録された短編からいくつかの物語を選び出しました。
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「僕らは、アルビン・シュワルツの本の中に登場する、最も愛されてきた怖くて面白くて、楽しませてくれるホラー物語を再現したかったんだ」。デル・トロのその言葉通り、本作はジェットコースターのように叫びながらも楽しめるような作品となっています。
逃れられない恐怖、襲い掛かってくる“何か”……。
映画「スケアリーストーリーズ 怖い本」は2月28日(金)公開です。迫りくる恐怖体験をぜひ劇場で!!
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映画「スケアリーストーリーズ 怖い本」
2月28日(金)新宿バルト9ほか全国公開
【ストーリー】
読むな危険。その本は、絶対に開いてはいけない―
ハロウィンの夜、町外れの幽霊屋敷に忍び込んだステラたちは一冊の本を見つける。そこには噂に聞いた怖い話の数々が綴られていた。持ち帰った次の日からひとり、またひとりと仲間たち消えていく。そして、その“怖い本”には毎夜ひとりでに新たな物語が書かれていくのだ。
主人公は消えた仲間たち。彼らが“いちばん怖い”と思うものに襲われる物語がそこにあった。次の主人公は誰なのか? 彼らはどこへ消えたのか?“怖い本”の呪いからはだれひとり逃げられない――。
監督:アンドレ・ウーヴレダル(「ジェーン・ドゥの解剖」)
ストーリー原案・製作:ギレルモ・デル・トロ
原作:アルビン・シュワルツ「スケアリーストーリーズ 怖い本」シリーズ(1月16日岩崎書店より発売)
出演:ゾーイ・コレッティ、マイケル・ガーザ、ガブリエル・ラッシュ、オースティン・エイブラムズ、ディーン・ノリス、ギル・ベローズ、ロレイン・トゥーサント
配給:クロックワークス
公式サイト:scarystories.jp
2019/アメリカ/英語/108分/カラー/シネマスコープ/5.1ch/原題:Scary Stories to tell in the dark/字幕翻訳:金関いな
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