将棋界の歴史を変えた感動の実話が、松田龍平主演で映画化
松田龍平さん主演で映画化される、将棋界に奇跡をもたらした異色の棋士・瀬川晶司五段の半生を描いた『泣き虫しょったんの奇跡』。RADWIMPSの野田洋次郎さんが、瀬川の親友でありライバル棋士の鈴木悠野役を演じることがすでに発表されていますが、このたび追加キャストと特報映像が公開されました。
今回発表されたのは、“しょったん”こと主人公・瀬川晶司を支える超豪華キャストたち。奨励会の仲間を演じる妻夫木聡さんや永山絢斗さん、染谷将太さんのほか、将棋に熱中する晶司を温かく見守る小学校教師役の松たか子さん、父親役の國村隼さんなど、個性豊かな実力派が脇を固めます。
監督を務めるのは、映画「火花」を手がけた豊田利晃さん。豊田さん自身も将棋のプロを目指した過去を持ち、17歳まで新進棋士奨励会に所属していたそうです。松田さんは「青い春」以来、16年ぶりに豊田作品で単独主演を務めます。
映画「泣き虫しょったんの奇跡」は、2018年秋より全国公開されます。
原作は、サラリーマンからプロ棋士となった瀬川晶司五段の自伝的小説
瀬川五段は、サラリーマンからプロ編入試験によって史上初めてプロ入りを果たした異色の棋士。幼い頃から将棋一筋で生きてきましたが、「26歳の誕生日を迎えるまでに四段昇格できないものは退会」という新進棋士奨励会の規定により、26歳にして一度はプロ棋士への道を断たれてしまいます。しかしサラリーマンをしながらアマチュアで活躍し、35歳の時、周囲に支えられながら再び“プロ棋士になる”という夢にひたむきに挑戦します。本作はそんな“しょったん”の情熱が起こす奇跡と、彼を取り巻く人々との人間ドラマを描いた物語です。
- 泣き虫しょったんの奇跡 完全版
- 著者：瀬川晶司
- 発売日：2010年02月
- 発行所：講談社
- 価格：691円（税込）
- ISBNコード：9784062765824
妻夫木聡さん、松たか子さんら、追加キャストのコメントが到着！
■妻夫木聡（冬野 渡 役）
豊田監督にオファーを頂けたことが何より嬉しかったです。また、原作の瀬川さんと同じ高校ということも、勝手ながら運命的なものを感じていました。次第に精神が病んでいく役柄だったのですが、豊田監督の繊細な演出が印象的でした。人物の心理や情景をとても細かくみてらっしゃるんだなぁと実感しました。
■永山絢斗（新藤和正 役）
豊田監督が「将棋」の映画を撮ると聞いてこの上なく高揚したのを覚えています。自分は幸福者だなぁと思えた日々でしたし、大好きな作品になりました。■染谷将太（村田康平 役）
中学の時から憧れていた豊田さんの世界。そこに招き入れて下さったことに感謝しています。そして、こんなに将棋映画に関われることに驚きです。黙々と撮影を進めると同時に、皆さん黙々と将棋を指し続けていました。自分はいっこうに強くなれませんでした。
■松たか子（鹿島沢佳子 役）
出演される「おとな」の皆さんとは全く出会わない役柄でしたが、でも出会えていることを信じて演じたつもりです。現場では瀬川さんもいらっしゃったので、ご本人の前で、影響を与えた先生でいるのはとても緊張しましたが、しょったんはもちろん生徒のみんなと目線をあわせてあげられたら、と思っていました。かかわった全ての人が熱い想いで作ったこの映画の成功を、心から祈っています。
映画「泣き虫しょったんの奇跡」作品情報
STORY
地味でおとなしくて何の取り柄もなかったしょったん（瀬川晶司）が、初めて周囲から認められたのが将棋だった。ライバルや師匠との出会いを経てめきめき実力をつけ、プロ棋士の登竜門である奨励会に入会。しかし「26歳までに四段昇格」という鉄の掟のプレッシャーから、肝心なところで勝てなくなり、ついに年齢制限に阻まれ退会を余儀なくされてしまう。大きな挫折から絶望と喪失感に襲われる晶司。だが、そこに残っていたのは将棋が大好きな自分の気持ち、そして仲間の支えだったー。改めて将棋の楽しさに触れ、アマで頭角を現したことで前代未聞のプロ再挑戦が始まる！
監督：豊田利晃
原作：瀬川晶司『泣き虫しょったんの奇跡』（講談社文庫刊）
音楽：照井利幸
出演：
松田龍平、野田洋次郎、永山絢斗、染谷将太、渋川清彦、駒木根隆介、新井浩文、早乙女太一、妻夫木聡、松たか子、美保純、イッセー尾形、小林薫、國村隼
配給：東京テアトル
2018年秋、全国ロードショー
©2018『泣き虫しょったんの奇跡』製作委員会 ©瀬川晶司／講談社